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費用をかけずに集客する! グロースハックってなに?

ARTICLE|2017年09月02日

2017年09月02日

実際、グロースハックって言葉を知っているか方は、どれほどいらっしゃるでしょうか?

おそらく、マーケティングや、ウェブ・IT関連に足を踏み込んでいる人以外は、あまり知らないのではないのではないでしょうか。

むしろグロースハックは、マーケティングを始めとしているプロフェッショナルだけでなく、副業にこそ用いるべき言葉だと感じます。

さて、グロースハックとは何か、というと「費用をかけずに集客をすること」です。

一言で言えば、それだけです。

「費用をかけずに集客をする」ために、何を仕掛けるかを考え尽くし、実行することは、言ってみればグロースハックになります。

まあ、一言で言ってしまえば簡単なんですけれど、もちろん、方法が色々あるわけです。

グロースハックっていう考え方は分かっても、実際に出来ないから困っているわけであって。

どうやったら費用をかけずに集客出来るのか、ということを、延々と偉い人達が考えに考えて、その足跡を私たちに残していってくれているんです。

今日は、そんなグロースハックの基本的な考え方から事例まで、解説していきたいと思います。

グロースハックって考え方は最初にどうやって始まったの?

グロースハックの歴史、なんてことを説明する気は無いんですが、その歴史そのものが手法を語ってくれるので、起源と呼ばれている事例をお伝えします。

みなさん、Hotmailって使っている方いらっしゃいますか?

マイクロソフトのHotmailですね。

1996年、当時、宣伝広告の手段が今ほど多彩ではなかった時代。どうやってHotmailをみんなに使って貰えばいいのか、ということを、偉い人たちが考え始めたわけですね。

そこで生み出されたのが、メールの下に「P.S. アイ・ラブ・ユー:Hotmailで無料メールアカウントを開こう!」というメッセージをつける、という作戦です。

今は、メールサービスを使えば、大抵はこういったメッセージついてきますよね。

iPhoneからメールを送ったときも、メールの下に「このメールはiPhoneから送信されました」とメッセージが入っていますよね。あれもグロースハックの一種です。

メールを送ることによって、勝手に自分のサービスが拡散されていくわけです。

こうして、Hotmailが最初に始めた「メールの下に自社の宣伝をいれる」という手法を皮切りに、グロースハックという考え方が徐々に出来上がっていきました。

グロースハックは主に「拡散の仕組みを仕込む」「地道に分析して改善する」ことを意味します。

基本的な考え方をまとめると、グロースハックは、これら2つの言葉にわけられます。

「拡散の仕組みを仕込む」とは、先ほど説明させて頂いたような、Hotmailを代表する、使ってもらえば使ってもらうほど、どんどん勝手にサービスを広げていく仕組みを仕込むことです。

Hotmailのように、ユーザーが使えば使うだけ、だれかに自分のサービスが伝わり、伝染していったら、非常に楽ですよね。

このような、勝手にユーザーが広げていってくれるような仕組みを、最初からサービスの中に入れておけばいいのです。

では「地道に分析して改善する」とは何でしょうか。

分析しなければならないという「分析力」が必要にはなりますが、とりあえずやってみないと分析力はつきませんので、まず初めてみましょう。

例えば、自分が書いたブログ記事にアクセスが来た場合、どうすれば「読んでもらえるのだろう」であったり「どうすれば商品が売れるのだろう」という試行錯誤をしますよね。

これを、データを見ながら考え、企画していくわけです。

Googleアナリティクスという、無料で使えるアクセス解析ツールがあります。

このアクセス解析ツールをまずはブログやウェブサイトに導入しましょう。

Googleアナリティクスを活用すると、ユーザーがどこから来たかとか、どのページにどれくらい滞在したとか、スマートフォンからなのか、パソコンからなのか、何人きたかとか、かなり細かいデータを収集することができます。

これらのデータを細かく分析してみると、たとえば「このページに入ってくる人が多いから分析してみよう」であったり「ここを改善すればもっと滞在してくれるんじゃないか」といった予測が立てられます。

データを元に仮説を立てて実際に仕掛けてみる、この繰り返しです。

ほんのすこしの改善や仮説の積み重ねで、よりよい結果を積み重ねていくことも、グロースハックの手段となります。

「拡散の仕組みを仕込むこと」と「地道に分析と仮説、改善を積み重ねること」。大きくわけで2つの考え方がグロースハックという手法を支えています。

グロースハックが実施されて成功した事例とは?

まず、Dropboxはグロースハックの成功例の1つです。

Dropboxは、インターネット上であらゆるデータを共有できる、ストレージというサービスを提供しています。

例えば、自分のパソコンの中にあるファイルを、他のパソコンやスマートフォンなどでも使いたい、と思った場合。Dropboxはスムーズに全ての機器でファイルを共有することが出来ます。

また、仕事仲間や友人と、共有のフォルダを1つシェアして、全員で1つのフォルダでデータを管理することもできます。

ウェブ制作やIT関連の仕事では、よく使うツールの1つですね。

実はこのDropbox、あまり最初は期待されていなかったんですが、グロースハックの手段を使うことによって、広く拡散させることに成功したのです。

どうしたかというと、サービス自体は「非公開」にして「順番待ちリスト」に登録させたのです。

順番待ちリストに登録して「使えるようになったらお知らせします」という形で、公開する前にまずはメールアドレスを登録させる仕組みを作ったわけですね。

さらに、動画を作り、よりDropboxがどのように便利なサービスなのかを伝えやすくしました。

こうして、非公開のサービスにして、順番待ちリストに登録する、という手段に切り替えることで、一気に拡散され、ユーザー数を伸ばしたのでした。

他にもグロースハックで成功した事例がたくさん。

というより、近年流行ったサービスに関しては、ほとんどグロースハックなんですけどね。

例えばインスタグラム。

インスタグラムは、全世界知らない人はいない!というくらいのサービスに進化しました。そこには、下記のような拡散の仕掛け作りをした、という秘密があったわけです。

  • 誰でもフォローできるようにした。
  • インスタグラムに投稿するとFacebookやTwitter、Google+など、自動的に他のサービスにも配信できるようにした。
  • 画面の移動や読み込みを早くした。

これらの、今では「当然じゃないか」という方法を先駆けてやったことによって、一気にサービスを拡散させたのです。

もう1つの例がPaypalです。みなさんPaypal使っていますか?

昔はちょっと使いづらいこともありましたが、今はサイトもリニューアルされて使いやすくなりましたね。

Paypalは決済サービスで、事業者側が誰でもクレジットカード決済システムを導入できるようにするので、ものすごく便利なサービスなのです。

仕組みとしては、まず利用者側がPaypalアカウントを登録し、自分の支払い方法としてクレジットカードを登録しておきます。

何か商品を購入するとき、利用者はPaypal経由で支払うことによって、クレジットカードから決済されるわけです。

このPaypalもグロースハックの手法をいくつか取り入れることによって、世界的に有名なサービスになりました。

  • ユーザーに10ドル払う。
  • 友達を紹介してくれたユーザーには20ドル払う。
  • eBay(海外に商品を売れるオンラインショップ)で使えるようにした。

登録してくれた人にインセンティブを支払うこと。そして既に広く使われているサービスと連携する、というグロースハックを仕掛けたことで、大きく認知度を高めたわけですね。

そして3つめのAirBnb。すでに日本でも広く知られてしますが、民泊サービスですね。

AirBnbは個人が自分が持っている、もしくは借りている物件などで、空いている部屋があった場合、AirBnbに登録して貸し出せるというサービスです。

AirBnbもグロースハックの考え方を活用していました。

  • プロのカメラマンを雇って、キレイな写真を撮影した。
  • 物件を登録するとき、他の物件紹介サイトに自動投稿するようにした。

結果的に、AirBnbは広く拡散され、今や世界中で旅行の在り方や暮らしを変えるまでのサービスに進化したわけです。

このように、グロースハックの考え方や仕組みを導入して、一気にシェアを拡大したという例はいくつもあります。

ん? でも、そんなに奇抜なことはしてないんじゃない? グロースハックとは「考え方」そのもの。

少し見ていて、気がついた人は気がついたかもしれませんが、グロースハックとは、別に手法自体が真新しいとか、何か特別なツールがあるとか、そういうことではないのです。

これまでもサービスを提供する上で、いかにみなさん、費用をかけずに宣伝できるかを考えてきたわけですし、既に試行錯誤されてきたことでもあります。

つまり、グロースハックとは何か、というと費用をかけずに拡散させるにはどうすればいいか、という「考え方」そのものなのです。

マインドセット、なんて呼んだりもしますね。

費用をかけずに集客する考え方を、しっかりと形にして、明確にして、こう考えるべき、という思考の新しいセオリーを作っていったのが、グロースハックであると個人的には感じます。

例えば、グロースハックではデータを分析していくことが大事ではあるのですが、費用をかけなくても集客するために、しっかりと「データを分析して仮説を立てましょう」という考え方が最初からあると、ブレないわけですね。

基本的にグロースハックで大事なことは、これまで発明されてきた手段を交えながら「どうすれば一気に自動的に拡散するか」を自分の頭で考えることです。

次回以降、グロースハックの具体的な方法をより深めてお伝えしていきますが、色々ある手法の中から取り入れられるものは取り入れ、自分の頭で考えるところは考えて、少しづつでも自動的に拡散、集客できる仕組みについて理解を深めていきましょう。

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shota ueyama

起業家×ウェブクリエイター。日本国内だけでなく世界中で活動。 2015年、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールを売却。 帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、起業家育成に従事するほか、中小企業様のマーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を個人で提供。 現在はアメリカの投資家と組み、日本において、ベンチャー起業の投資および、取締役としてメンバーに参加する形での、企業支援・起業家育成活動に取り組む。

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