昨今、コロナ禍の影響でライブの中止や入場規制が相次ぎ、ライブ自体を行うことが困難になっていますが、オンラインを活用したライブ配信やメタバースなどのバーチャル空間でのライブが盛んになってきています。
ライブの集客を行うために、自分でポスターやフライヤー(チラシ)を作ってみたい、という方は多いのではないでしょうか?
しかし、作成にあたって、
「どうやって作れば良いのかわからない……」
「ライブのポスターとフライヤーを分ける必要はあるの?」
「集客効果を高めるためにはどうすれば良いんだろう」
といった疑問もあると思います。筆者も、以前はイベントやライブのオーガナイザーをやっていたので、非常に頭を悩ませていました。
デザイナーに外注して作る手もありますが、できることなら販促物も自作して、自分の好きなようなデザインにしたり、できるだけコストを抑えたりしたい、というのがアーティストの心情でしょう。
そこで今回は、デザインツール「Adobe Express」を利用して、音楽ライブやコンサートのポスター・フライヤーの作り方を解説していきます。まったくの初心者でも、手順通りに作れば見栄えの良いものが必ず作れるので、安心してください。
記事の後半では、ライブチケットを用いた入場管理の方法や、ライブ集客のコツを紹介していきます。せっかく販促物を自作するからには、できる限り質の高いものを作成して、ライブを成功させましょう。
*Adobe ExpressのPR記事です
目次
集客のために、ライブのポスターを作成することが多いです。に加え、ライブの販売管理や入場時の誘導にチケットを用いることで、スムーズかつ効果的な集客を見込めます。
加えて、チケットは電子化が主流になっているため、印刷コストも「0円」で済み、お財布にも優しいです。
これらの制作物はすべて、デザインツール「Adobe Express」で誰でも簡単に作成可能。初心者でも直感的に操作ができるため、手軽に高品質なポスターやフライヤーを用意できます。
Adobe Expressの特長は以下の通りです。
無料でも多くのコンテンツを利用でき、初めてライブポスターを作成する方でもすぐに取りかかれます。下記のリンク先で、ライブポスターのテンプレート一覧を見られるため、お好みのポスターを探してみてください。
無料コンサートポスターのテンプレート | Adobe Express
それでは、ライブポスターの作り方を見ていきましょう。
まず、ライブポスターをデザインする際のコツをご紹介します。
ライブポスターのデザインを作成する際には、大衆にウケるデザインを作成するよりも、自分のファン層を明確にイメージすることが大切です。
ターゲットを絞って作成することにより、ポスターでの集客効果を最大限高めることができます。例えば、以下のようなペルソナ像を考えてみてください。
ライブに向けてせっかくポスターを作り込んでも、ターゲットがあいまいだと、ファンに刺さるデザインをすることは難しいです。
まずは、既存のファンにライブに来てもらうことを大前提とし、新規ファンの獲得に向けたデザインを意識して作成してください。
自分のライブのファン層を明確にすることで、これまで訪れたことのない潜在的なファンにもアプローチができ、結果としてより多くのファンを獲得できるようになります。
実際にライブに来たファンにアンケートを取ったり、SNS上で自分のライブの感想を検索してみることもオススメです。
ポスターに情報を詰め込んでしまうと、視認性の悪いデザインになってしまい、集客効果が薄まってしまいます。
必要な情報をコンパクトにまとめ、掲載内容を絞ることで、より良いライブポスターを作成しましょう。具体的には、以下の情報を掲載することをオススメします。
デザインをしながら情報を後付けしていくと、不必要な情報も入れてしまいがちです。ポスターデザインに入る前に、掲載情報を決めておくことを忘れないでください。
上記で決めたターゲットを意識しながら挿入内容を考えることで、ターゲットに刺さる情報を入れられるようになります。
ライブポスターの中で一番目立たせたいライブ名のデザインに目を惹き付けることができれば、そのほかの情報も見てもらえる可能性が高まります。
ライブ名を目立たせるために、
などの工夫をこらし、キャッチーなライブ名をデザインしてください。
目立つライブ名のデザインができたら、その周囲にイベント場所や日時などの重要情報を配置することにより、短時間で情報を得られるクオリティの高いポスターにできます。
↑ライブ名を大きくしたポスター
↑ライブ名を大きくしていないポスター
また、ライブ名を大きくする際には、テキストを全体的に大きくするのではなく、複数のフォントサイズを用いることで、上記のようにメリハリを作りましょう。
ライブポスターのメインビジュアルに、写真やイラストを用いることも効果的です。
その際には、以下の点を考慮してください。
インパクトを高めるために、楽器の写真を掲載したり、ライブのイメージをイラストにしたりすることをオススメします。
↑写真あり
↑写真なし
ライブポスターに写真を用いる際にも、Adobe Expressを使うことで簡単にデザイン作成ができます。丸く切り抜いたプロフィール用の写真も簡単に作れるので便利です。機能を用途ごとにまとめたので、ポスター作成時の参考にしてください。
ライブ名以外にもキャッチコピーを考えることも、ポスターデザインには重要です。ライブ名だけだと、読み手に強い印象を残すことは難しいです。
↑キャッチコピーあり
↑キャッチコピーなし
キャッチコピーがあるほうが、インパクトがありますよね。キャッチコピーを作成するときは、以下のポイントを意識し、ファンの目を惹きつけましょう。
ライブポスターのデザインを考える際にかかせないのが、ポスター全体の配色です。デザインをする際には、3種類のカラーを使い分けましょう。さまざまな色を使ってしまうと見づらいポスターになってしまうため、使う色は3〜4色に絞りましょう。
上記のポスターで説明すると、
となります。また、メインビジュアルの写真やイラストの色味に合わせたデザインをすることも大切です。
配色を考える際に、色の明度を落とす(暗くする)とプレミア感を演出できます。濃い色と黒色の組み合わせも効果的です。
さらに、ゴールドやシルバーといった金属色を加えると、高級なイメージを強めることができます。
反対にオレンジや黄色などの暖色系や、水色やグレーなどの寒色系をベースに色を選ぶと、カジュアルな印象を与えられます。プレミア感とは反対に、白色との組み合わせが効果的です。
また、配色を考える際には、配色ツール「Adobe Color」を用いて、全体のカラーバランスをデザインしましょう。
ライブ名、開催場所、メインビジュアル、キャッチコピーといった情報が決まったら、次はライブのポスターレイアウトを考えましょう。
ライブ名やキャッチコピー、開催日時などの重要な情報は、できるだけ近い位置に配置することが重要です。
情報がバラバラになっていると、ポスター全体を見渡す必要があり、最後まで見る前に離脱する人が増えてしまいます。
テキストの開始位置が統一されていないと、不格好なデザインになってしまいます。デザインの基本的な考え方でもあり、文字情報の開始位置が揃っているだけでも、きちんとしたデザインに見えやすいです。
フォントのサイズや色味の変化によって、情報に強弱をつけることも大切です。ライブ名を大きくしたり、キャッチコピーのフォントを変えたりすることで、メリハリのあるデザインにすることを意識しましょう。
ポスターやフライヤーなどの紙媒体を見る際には、人の目はZ字を描くように、「左上、右上、左下、右下」と視線が動いていきます。
これは「Zの法則」と呼ばれる視線誘導の法則です。この法則を意識することで、より効果的に情報が伝わるデザイン作成が可能です。
余白がなく、テキスト情報が詰まったポスターは、見づらい上にあまりセンスのない印象を与えてしまいます。
テキストやイラストの間に余白を用いることで、見栄えがよく適切な情報を伝えられるポスターにしましょう。
レイアウトを決めたら、次はポスターのサイズ選びをするとデザイン調整がしやすくなります。
ポスターサイズを選ぶ際には、以下のサイズから目的に合わせて決めることをオススメします。
駅のホームにあるような大きなポスターはB0サイズ、映画ポスターがB1サイズ、電車の中吊り広告はB3サイズが一般的です。ポスターを貼る場所にもよりますが、可能であればA0やB0サイズなどの大きいサイズで作成することで、視認性の高いポスターを作成しましょう。
また、自宅やコンビニのプリンターで印刷する場合、A2以上の大きなサイズに対応していないことも多いため、その際にも複数枚を組み合わせることをオススメします。
しかし、ポスターのサイズは、ただ大きければ良いというわけでもありません。飲食店や楽器店、音楽スタジオなどのお店にポスターの展示を依頼する場合には、依頼先でも展示可能なサイズ選びが重要です。
お店への展示依頼を検討している場合は、A3やB3サイズといった、比較的小さいサイズでデザインすることも選択肢にいれましょう。
Roboto Thinを利用したポスター
Joschim Regularを利用したポスター
ライブポスターのデザインにおいて、使うフォントも重要です。フォントが違うだけで、全体の雰囲気が大きく変わります。
一般的なライブポスターでは、以下のフォントが用いられることが多いです。
ライブ名やキャッチコピーなど、強調したい箇所にはゴシック体を、そのほかの比較的重要性の低い箇所には明朝体を用いることにより、簡単にメリハリをつけられます。
また、これらのフォントだけではなく、自分の好みのフォントを選んで使える、カスタムフォントというものも存在します。
Adobe Expressでは、無料でカスタムフォントを使えるため、ライブの雰囲気にあったフォントを探してみることもオススメです。
ポスターやフライヤーにおいて、タイトルと本文テキストのサイズ差のことをジャンプ率といいます。
今回のケースでいうと、タイトルがライブ名で、その他のテキスト情報が本文テキストとなり、紙面にメリハリをつけたり、一番伝えたいメッセージを強調したりするなどの理由からジャンプ率を高くすることが多いです。
ジャンプ率を決める際には、まずタイトルの大きさを決めることが重要です。ポスターの大きさに対し、1/5〜1/3程度をタイトルにし、その他のテキストサイズをその半分程度にすることで、メリハリのあるデザインにできます。
ジャンプ率が大きいポスター
ジャンプ率が小さいポスター
ライブのポスターに多くの情報を記載すると、大事な情報が伝わりづらくなります。
掲載する情報を決めてから、再度見直し、不要な情報を削っていくことで、メッセージ性の高いポスターにできます。
情報量が多すぎると、以下のように伝えたい情報があいまいになってしまうため、本当に伝えたい情報だけを厳選するようにしてください。
伝える情報を絞ったポスター
伝える情報を絞らなかったポスター
ライブのポスターを作成する際には、著作権にも十分注意してください。
アニメのキャラクターや芸能人の写真に著作権があることをご存知の方は多いかと思いますが、キャッチコピーのような文字情報にも著作権は適応されます。
著作権法の第10条には以下のように記載されており、これらの著作を無断で使用することは法律で禁じられています。
第10条この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
二 音楽の著作物
三 舞踊又は無言劇の著作物
四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
五 建築の著作物
六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
七 映画の著作物
八 写真の著作物
九 プログラムの著作物
(引用:法令リード│著作権法)
どうしても写真やキャラクター、イラストを使いたい場合には、著作権フリーのサイトから探してくるようにしましょう。
フリー素材を探す際には、ほかのライブポスターとの被りを防ぐために、海外のサイトを見ることをオススメします。
以下のサイトであれば、複数の海外サイトから著作権フリーの素材を一度に探せるので、ぜひ活用してみてください。
O-DAN
自分でライブポスターのデザインを考えてみても、どうしてもアイデアが浮かばないこともあるかと思います。そんなときには、他のデザインからアイデアのヒントを探してみましょう。以下のサイトも、デザインアイデアのヒントを探すときに役立ちます。
参考:https://www.behance.net/search/projects?tracking_source=typeahead_search_direct&search=%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC
ライブポスターを制作するツールはたくさんありますが、簡単にクオリティの高いポスターを作りたい場合には、Adobe Expressの利用をオススメします。
これまで紹介したポスターは、Adobe Expressを利用してデザインしています。基本的な機能は無料で利用できるので、気軽に利用することができます。
ここからは、ライブポスターの印刷方法を紹介していきます。
ポスターを多く刷りすぎてしまうと、無駄な費用がかかってしまい、ライブの利益率が低下してしまいます。そのため、集客を始める前にしっかり印刷する枚数を精査しましょう。どこに貼れるか、誰に渡せるかが重要です。
ライブのポスターを屋外や屋内に貼るかによって、紙の種類の選び方は変わります。
また、ポスターに適した紙の厚さを考慮することも重要です。紙の厚さはkgで表現され、1,000枚あわせた時の重量を用います。
一般的なコピー用紙が70kgなのに対し、ポスターによく利用されるのは、110kgや135kg以上の厚手の紙です。大きい紙を使う分、耐久性が重要になるので、110kg以上の用紙を使ってください。
まとめると、
を用いることで、目的にあったポスターを印刷することができます。特に強いこだわりがなければ、マット紙を選ぶことをオススメします。
高品質なポスターにしたい場合には、印刷会社に注文してください。また、大きいサイズのポスターを作成する場合、特殊なプリンターが必要になることから、印刷会社に注文することになります。また、印刷会社への一般的な注文方法は、インターネットか電話になります。フライヤーのデザイン、発行枚数、紙質を決めてから見積もりを取り、正式に発注しましょう。
「発行枚数や紙質がいまいちイメージがわからない」という場合は、印刷会社に相談するのも手段のひとつです。
実際に、印刷会社にポスター印刷を依頼する流れは
となります。部数にもよりますが、3〜5営業日程度で発送まで完了するケースが多いです。
しかし、大量印刷の場合は時間に余裕をもって注文するようにしましょう。大量のポスター印刷を短納期で依頼した結果、全体的にムラができてしまい、使えるポスターがほとんどなかった、というケースもあるので注意してください。
自宅や職場に、ポスター印刷に対応している特殊プリンターや印刷用紙があれば、ポスターを自分で印刷することも可能です。
しかし、印刷会社に依頼する場合に比べ、どうしてもクオリティが落ちてしまいがちです。
「コストを落としたい」「どうしても今日中に必要」といったケースを除き、印刷会社に頼むことをオススメします。
また、通常のプリンターであれば、A4用紙に分割印刷した後に組み合わせることにより、1枚のポスターを制作することも可能です。
ただし、一般的な用紙を使った際には耐水性が低くなってしまうため、屋外に貼る際には注意してください。
ここからは、ライブ集客に役立つフライヤー(チラシ)の作り方をご紹介していきます。
前述した「ライブポスターをデザインするコツ」と共通している部分が多いです。共通点は、以下のリンクから確認してください。
それでは、ライブフライヤー独自のデザインするコツを見ていきましょう。
まずは、ポスターとフライヤーの違いを知りましょう。
ポスター
フライヤー
ポスターとフライヤーにはこのような違いがあるため、同じライブを宣伝する場合にもデザインを変える必要があります。
両方のデザインを同じにしてしまうと、小さなフライヤーに対し多くの情報を入れてしまったり、反対に情報量が不十分なポスターになったりと、集客につなげにくくなってしまいます。
ライブフライヤーもポスターと同様に、集客には欠かせないアイテムなので、制作に手を抜かないようにしましょう。
ポスター
フライヤー
タイトルを目立たせることでどのようなライブなのかを一目で認識させられます。タイトルが目立たないと、フライヤーを見た人が「なんのライブ?」となってしまい、フライヤーの意味がなくなることも。
また、タイトルが目立たないとインパクトを与えられず、そもそも手にとってもらうチャンスが減ってしまいます。そのため、タイトルは目立つように配置しましょう。
伝える情報を絞ることで、見た人がライブについて理解しやすくなります。無駄な情報がたくさんあると、本当の探したい情報を探す手間が増えてしまい興味を削いでしまうことも…。
特にフライヤーの場合、ポスターよりもサイズが小さくなるため、情報が細かすぎると読むのに苦労してしまいます。
せっかく興味を持ってもらっても、視認性が悪いことで興味を失ってしまうことも少なくありません。
そのような事態は避けたいので、日時、場所、値段といった基本情報を入れつつも、ライブに適した情報を精査しましょう。
ポスターとフライヤーは適したサイズが違います。
A4:297×210mm:一般的なサイズで印刷しやすい
B4:364×257mm:新聞の折込サイズとして利用されることが多い
A3:297×420mm:巨大フライヤーで2つ折りすることが多い。情報量は盛り込める。
B3:364×515mm:巨大フライヤーで2つ折りすることが多い。情報量は盛り込める。
情報を多く盛り込みたいか、少ない情報でもいいかを判断して、ライブに合ったサイズを選定しましょう。情報以外にも配る場所を選定することで、サイズが決まりやすくなります。
また、あまりに大きすぎても持ち帰るのが大変なため、サイズにこだわりがなければA4サイズのフライヤーを作りましょう。
フライヤーはその場でじっくり見るというよりは、家に持ち帰ってじっくりと見てもらいたいものなので、駅のホームなどで捨てられてしまっては意味がありません。受け手の立場を常に考えましょう。
ライブフライヤーのレイアウトは、一般的に3つの段組みで考えることが多いです。
ただし、ライブフライヤーはデザイン性が重視されることが多いので、上記以外のレイアウトパターンもあります(あえて開催日時を中央に配置するなど)。あくまで、基礎的なレイアウトとして頭に入れておきましょう。
フライヤーはその場で手に取ってもらうための目を引く情報も重要ですが、持ち帰ったときに読んでほしい詳細情報を記載することも重要です。
そのため、ポスターよりも詳細な情報を掲載しましょう。自宅で詳細情報を読んでもらうことで、興味を惹きつけ集客につなげられます。
例えば、会場情報や値段、時間などの詳細情報を掲載することで、当日来やすいような状態をつくれます。
また、あまり興味がない人に向けて、アーティスト情報を掲載することも集客につなげる施策のひとつです。アーティスト情報として名前はもちろん、音楽のジャンルなどを記載しても良いでしょう。
近年では、SNSやHPに飛ばすような、QRコードを配置するデザインも流行っています。中にはQRコードを読み取ってもらうことを前提に、情報をほとんど記載しないポスターもあります。
奇抜な方法ですが、SNSでの拡散を狙い、話題性のあるデザインをしてみるのも面白いかもしれません。
ライブのフライヤーを制作するツールはたくさんありますが、無料でも利用可能なAdobe Expressを利用するのがオススメです。テンプレート機能を利用すれば、ライブのフライヤーを簡単にデザインすることができます。
白紙の状態から作らなければならないフライヤーを、7割程度完成しているテンプレートに当てはめることで、短時間でより質の高いライブフライヤーを作れます。無料で使える機能も多く、便利です。
これまで説明用に表示しているフライヤーの画像は、Adobe Expressを利用してデザインしています。簡単にいろんなフライヤーをデザインすることができますよ。
ライブフライヤーを印刷する方法をご紹介します。
ポスターとは配布するシチュエーションが異なるため、紙の種類選びが決め手となります。
コート紙とは、郵便受けに入れられるスーパーのチラシなどに使用されている、光沢のある紙の種類です。
他の紙と比べて比較的値段が安く、色の再現性に優れているのが特徴であり、紙を分厚くして高級感を演出することも可能です。
普通紙・上質紙とは、学校で配布されるプリントや書籍などで使用されている紙を指します。世に出回っている紙の中で最も一般的なものに該当し、ツヤ感がなくザラザラしているのが特徴です。
そのため、高級感を演出するのは難しいですが、ただ情報を伝えたいような簡素なフライヤーを作成したい場合にオススメです。
マット紙とは、ツヤ消し加工を施した紙の種類です。ツヤが無く、表面がサラッとしているので、上品な印象を与えられます。
一般的にはポストカードやカタログなどで使用されています。フライヤーには、0.1mm程度の分厚さがオススメです。
フライヤーはA4サイズにすることが多いので、自宅や職場にプリンターがあれば、自分で印刷することができます。成したデザインをPDFとしてダウンロードし、プリンターとつなげて印刷してみましょう。
コート紙やマット紙は、自宅や職場での印刷にあまり向いていませんが、普通紙・上質紙であれば問題なく印刷できます。
水濡れに強く、高品質なフライヤーを印刷したいような場合、自分で印刷するよりも印刷会社を利用するのがオススメです。また、大量のフライヤーを印刷しなければならない場合にもおすすめです。
ライブチケットは入場の際だけに必要だと考えていませんか?実は、ライブ集客にも役立ちます。ここからはライブ集客に役立つチケットの作成方法について紹介していきます。
まずは、チケットサイズを決めましょう。チケットのサイズには明確な規格がないため、
のようにサイズがまちまちです。財布に入るサイズに合わせると、チケットの持ち運びが便利になるので、基本的には1辺が200mmを超えないようにしましょう。
チケットに掲載する情報を決めることも重要です。大切な情報が掲載されてないと、当日の会場や時間がわからないなどの不具合が生じる可能性があります。ライブのチケットに載せたい具体的な情報は下記の通りです。
チケットには、入場時に半券を切り取る「ミシン目」があるものが多いです。ミシン目を付ける場合、それを加味してデザインする必要があります。
そのため、最初にミシン目を付けるか付けないかを決めてから、デザインするようにしましょう。
入場した際にスタンプを押すなどの方法もありますし、デジタルチケットではミシン目がなくても問題はありません。そのため、必ずしもミシン目が必要というわけではないことも、頭に留めてください。
ライブやコンサートでは、整理番号順に入場することが多いです。最近では、座席指定をするケースも増えてきました。
このような、整理番号が必要なライブやコンサートの場合、ナンバリングをしているチケットが必要になります。
もし、ナンバリングが必要な場合は、チケットのどこに記載するか、番号をどのように管理するかなども考慮しましょう。
素敵なデザインのチケットは、記念や思い出に残しておきたくなります。記念や思い出に残ることで「また行きたいな」というリピート心が生まれ、リピートのお客さんにつながります。
記念として残しておきたくなるようなデザイン案としては、面白いものや可愛いものなどが一般的ですが、一番は他のライブとの差別化をすることです。
自身がこれまでに参加したライブのチケットが手元にある場合、そのチケットを参考にしてみてください。これまで手放さずにいたということは、きっと何か刺さるものがあるはずです。
ライブチケットを作成する際、さまざまなツールがありますが、ポスターやフライヤー同様にAdobe Expressを利用することがオススメです。
ライブチケットに関してもテンプレートをベースにして作成することで、違和感のないデザインが簡単にできあがります。
電子のライブチケットを使用する場合でも、Adobe Expressであれば電子ライブチケット仕様にできます。
ライブチケットはは、自分で印刷することも可能です。ただし、クオリティは低くなってしまうため、お試しで作りたい場合や、規模がそれほど大きくないライブを行う場合を除き、印刷会社に依頼することをオススメします。
また、ミシン目やナンバリングが必要な場合には、一般のプリンターで対応することは難しいことに注意してください。
ちなみに、Adobe Expressを利用すれば、電子チケットを作成することも可能です。電子チケットであれば、印刷しなくてもチケットを発行することができます。
ライブチケットは、ミシン目やナンバリングが必要なケースが多いため、印刷会社を利用するべきです。印刷会社であれば、大量に発注したい際にも一貫して作成してくれるので、手間がかかりません。
紙の質やミシン目の有無、納期、発行枚数で印刷相場は変わりますが、1枚7〜10円程度が料金目安です。
また、ライブチケットのデータ形式は、印刷会社で入稿できる形式にするのがオススメです。データ形式は、
を指定されるケースが多いです。JPGやPNGといった画像形式だと、アップロードできないケースがあるのでご注意ください。
良いポスターやフライヤー、チケットができても、集客が十分にできないとライブを成功させられません。ライブの集客数を増やすコツをご紹介します。
ライブの集客はどうしても、立地的な問題が絡みます。ライブ会場、ライブ会場の近く、音楽関連施設にポスターを貼ることで、リアルからの集客数を増やすことが可能です。
また、音楽関連施設には音楽好きな人たちが集まっている傾向にあります。ライブに興味がある人も多くいるため、施設に交渉してポスターを貼りましょう。
その他にも、カフェや居酒屋、レストランなど、人が集まる場所に掲載依頼をしてもらうこともオススメです。
特に、居酒屋のトイレなど、多くの人が目につくところにポスターを張ることができれば、大きな集客効果を見込めるでしょう。
ライブ会場のカウンターにフライヤーを設置してもらったり、ライブ会場付近でフライヤーを配ったりすることで「認知」が増やせます。
集客はどれだけ「認知」を増やせるかが鍵です。そのため、できるだけ多くの人に認知してもらえるよう、能動的にフライヤーを配布していきましょう。
場合によっては、ポスティング(チラシ投函)会社に依頼してみてもいいかもしれません。
オフラインでの集客も重要ですが、近年ではオンラインの集客も重要です。Twitter、Facebook、InstagramといったSNSやWebサイトでの集客は、近隣地域以外の人にも「認知」を広められるからです。
気をつけたいのは、「できるだけ楽をしようとしないこと」。例えば、TwitterやFacebookの不特定多数に向けたタイムライン投稿だと、誰に向けたメッセージなのかが不明確です。
イベントのオーガナイザーをしていた筆者がやっていたことは、TwitterやFacebookでのタイムライン投稿に加えて、個別のメッセージで一言ずつ付け加えた上で告知を行っていました。
皆さんにとっては「お客さまの1人に過ぎなくても、お客さまにとってはあなたしかいません」。
One to Oneマーケティング(相手の趣味・趣向、関係値をもとに、ひとりひとりに合わせたマーケティング活動)の意識を持って丁寧に告知コミュニケーションを行いましょう。
また、通常リンク設置をできないInstagramでも、ストーリー投稿であればリンクを設定できるため、活用できるかもしれません。
Adobe Expressなら、デジタル作成したポスターやフライヤーを、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSや、Webサイトやブログで簡単に宣伝できます。数クリックで完了するので、ぜひ試してみてください。
公開したい媒体をクリックすることで簡単にフライヤーを公開できます。
ライブの集客数を増やせるようにSNSやWebサイトでも有効活用しましょう。
Adobe Expressなら、今回ご紹介したポスターやフライヤー、チケットの無料テンプレートが豊富にあります。最初は難しいかもしれませんが、一度作ってしまえば次回以降はよりスムーズに作成できます。ぜひライブのポスター、フライヤー、チケットを作成してみてください。
様々な事業開発に携わり、自らも連続的に事業を立ち上げる環境下で培われた事業デザインスキルと、高品質な技術をWEB制作に組み入れた独自手法で「求められるWEBサイト」をご提供。単純なWeb開発ではなく事業およびユーザー視点から、皆様のビジネスを手助けします。
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